履歴書の職歴が多いときの書き方
転職回数が多くて書ききれない場合の対処
転職の回数が多いと、履歴書の職歴欄が足りなくなります。だからといって、在籍が短かった会社を抜いて書くのはおすすめできません。このページでは、職歴をすべて書いたうえで行数を減らす方法と、それでも書ききれないときの書式の選び方を、記入例つきでまとめました。
職歴は省かずにすべて書く
職歴が多くても、正社員・契約社員・派遣社員として働いた会社はすべて書きます。
- 在籍が短かった会社も書く
数か月で辞めた会社を抜くと、その期間が空白になり、面接で理由を聞かれます。 - 省いた職歴は、あとから分かることがある
入社の手続きで出す源泉徴収票などから、前の勤務先が分かることがあります。事実と違う経歴は、入社後のトラブルのもとになります。 - 入社と退職の年月を正確に書く
年月がずれると、前後の会社と期間が重なったり、空いたりします。書く前に、会社ごとの入社と退職の年月を一覧にしておくと確実です。
ここでの書き方は、正社員などの正規雇用で応募する場合です。アルバイト・パートで応募する場合は、応募先の仕事に近い経歴を選んで書く考え方もあります(主婦・主夫のパートの履歴書)。
書く前に、職歴を一覧にする
職歴が多い人は、いきなり履歴書に書き始めず、先に一覧を作ります。会社ごとに、次の4つを書き出します。
- 会社の正式名称
- 入社と退職の年月
- 雇用形態(正社員・契約社員・派遣社員・アルバイトなど)
- 退職の理由(自分の都合・会社の事情・契約の終了)
年月を思い出せないときは、年金の加入記録(ねんきんネットや、ねんきん定期便)、源泉徴収票、雇用保険の書類で確かめられます。学校の入学と卒業の年は、卒業年早見表で確かめられます。
アルバイトや短期の仕事は書く?
正社員の求人に応募する場合、学生時代のアルバイトは職歴に書かないのが一般的です。ただし、次の場合は書きます。
- 卒業後にアルバイトやパートで働いていた
書かないとその期間が空白になります。「株式会社〇〇 入社(アルバイト)」のように、雇用形態を添えて書きます。 - 応募する仕事に関係する経験がある
期間が短くても、応募先の仕事に活きる経験は書きます。 - 数日から数週間の単発の仕事が多い
履歴書には一つずつ書かず、伝えたいものだけを職務経歴書にまとめます。
行数を減らす4つの方法
手書きや文書ソフトで作る場合は、次の方法で行数を減らせます。
- 学歴は高校卒業から書く
転職の応募では、学歴は高校卒業から書くのが一般的です。小学校と中学校は書きません。 - 入社と退職を1行にまとめる
入社の行に、退職の年月と理由を括弧で添えます。 - 配属や異動は職務経歴書に書く
部署名・異動・仕事の内容を職務経歴書にまとめ、履歴書は会社名と入社・退職だけにします。 - 派遣は派遣元ごとにまとめる
同じ派遣会社から複数の職場に派遣された場合は、派遣元を1行に書き、派遣先は括弧でまとめるか、職務経歴書に並べます。
| 職歴 | |
| 平成28年4月 | 株式会社〇〇フーズ 入社(平成30年3月 一身上の都合により退職) |
| 平成30年5月 | 株式会社△△運輸 入社(令和2年8月 一身上の都合により退職) |
| 令和2年10月 | 株式会社□□サービス 入社(令和5年6月 契約期間満了により退職) |
| 令和5年8月 | 株式会社◇◇商会 入社 |
| 現在に至る | |
| 以上 | |
| 職歴 | |
| 令和2年4月 | 株式会社〇〇スタッフに派遣社員として登録 |
| (株式会社△△商事ほか3社にて、一般事務・倉庫内作業に従事) | |
| 令和5年3月 | 契約期間満了により退職 |
| 以上 | |
どれも、行が足りないときの書き方です。行に余裕があるときは、入社と退職を別の行に分け、配属や異動も1行ずつ書きます。
日雇いや単発のアルバイトをまとめて書く例は、日雇い・単発バイトの履歴書も参考になります。
雇用形態・状況別の書き方
職歴が多い人に起きやすい5つの場面について、書き方をまとめます。
契約社員・派遣社員として働いた
会社名のあとに、雇用形態を括弧で書きます。契約が終わって辞めた場合は「契約期間満了により退職」と書きます。派遣の場合は、派遣元の会社と派遣先の会社の両方を書きます。
| 令和3年4月 | 株式会社〇〇サービス 入社(契約社員) |
| 令和5年3月 | 契約期間満了により退職 |
在籍が短かった会社がある
数か月で辞めた会社も、ほかの会社と同じ書き方で書きます。退職の理由は「一身上の都合により退職」で足ります。面接で理由を聞かれることが多いので、答えを用意しておきます。
会社の名前が変わった
入社したときの会社名を書き、括弧で今の会社名を添えます。合併や社名変更で名前が変わった会社は、「株式会社〇〇(現 株式会社△△) 入社」のように書きます。
自営業や家業の期間がある
自分で事業をしていた期間は、「個人事業主として開業」「一身上の都合により廃業」と書きます。家業を手伝っていた期間は、「家業(〇〇店)に従事」と書きます。
働いていない期間がある
職歴欄に、空いた期間の理由を書く必要はありません。資格の勉強や家族の介護など、伝えておきたい事情がある場合は、職務経歴書に一言添えるか、面接で伝えます。
それでも書ききれないとき
行数を減らしても入らないときは、書式を変えるか、職務経歴書に任せます。
- 学歴・職歴の行数が多い書式を選ぶ
履歴書の書式は、志望動機欄や自己PR欄の広さによって、学歴・職歴の行数が違います。職歴が多い人は、行数の多い書式を選びます。 - 枠の外に書き足さない
枠の外に行を足したり、文字を極端に小さくしたりすると、読みにくくなります。 - 詳しい内容は職務経歴書に任せる
履歴書には会社名と入社・退職だけを書き、仕事の内容や実績はすべて職務経歴書に書きます。 - 志望動機を伝える場所を決めておく
職歴欄を広げた書式は、志望動機欄が無いか、小さくなっています。志望動機は、職務経歴書や添え状、面接で伝えます。
履歴書を2枚にしてもよい?
市販の履歴書や厚生労働省の様式は、A4で2ページ(A3を二つ折りにした1枚)です。この枚数を超えて職歴欄を足すのは、一般的ではありません。入りきらないときは、用紙を足すのではなく、行数の多い書式に変えます。それでも入らなければ、履歴書の職歴を会社名と入社・退職だけにして、詳しい内容を職務経歴書に書きます。
転職回数が多いときの見せ方
回数そのものは変えられません。伝える順番と内容で、印象を整えます。
- 退職の理由は短く、事実だけ書く
自分の都合で辞めた場合は「一身上の都合により退職」、会社の事情の場合は「会社都合により退職」と書きます。詳しい事情は書きません。 - 続けてきた仕事を職務経歴書の最初に書く
会社が変わっても続けてきた仕事(接客、運転、現場の管理など)を、職務経歴書の冒頭にまとめます。回数よりも先に、何ができる人かが伝わります。 - 志望動機で、続けたい理由を伝える
採用担当者は、転職が多い人に対して「またすぐ辞めないか」を気にします。応募先を選んだ理由と、長く働きたい理由を具体的に書きます。
職務経歴書の形式を選ぶ
職務経歴書には、時間の順に書く形式と、仕事の種類ごとにまとめる形式があります。
- 時間の順に書く形式(編年体式)
会社ごとに、古い順に書きます。同じ職種を続けてきた人に向いています。 - 仕事の種類ごとにまとめる形式(キャリア式)
「接客」「配送」「事務」のように仕事の種類で区切り、経験をまとめます。会社の数が多い人や、複数の職種を経験した人に向いています。
志望動機の例
これまで飲食店、小売店、配送と職場は変わりましたが、どの仕事でも、お客様と直接やり取りする役割を担当してきました。貴社の店舗スタッフの募集を拝見し、接客の経験をそのまま活かせると考え、応募いたしました。貴社には社員登用の制度があり、腰を据えて長く働きたいと考えています。
例文はそのまま写さず、応募先の仕事と自分の経歴に合わせて書き換えます。
よくある質問
職歴が多い人から出やすい質問をまとめました。
レジュ速で作る場合
レジュ速には、学歴・職歴欄を25行に広げた書式があります。
レジュ速の履歴書は、会社ごとに「入社」と「退社」の2行を使います。在籍中の会社は「入社」と「現在に至る」の2行です。「学歴」「職歴」の見出しと、最後の「以上」にも1行ずつ使います。入りきる会社の数は、次のとおりです。
- 標準の書式(21行)
学歴が1校なら8社まで、2校なら7社まで。 - 職歴広めの書式(25行)
学歴が1校なら10社まで、2校なら9社まで。
職歴広めの書式に、志望動機欄はありません。本人希望欄と、免許・資格の欄(8行)はあります。入力を始める前に、会社の数を数えて書式を選びます。志望動機欄のない書式を使ってよい場面は、志望動機欄のない履歴書テンプレートの使い方にまとめています。
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